新年度が始まり、皆さんの担任の先生が決まりましたね。
決まったときの皆さんのお気持ちはどうでしたか?
「○○先生で良かった☺」と思われた方もいれば、反対に「○○先生かー。○○先生の方がよかったのに」という気持ちになっている方もいらっしゃると思います。
ところで、皆さんはその「良い」と「悪い」をどこで判断しているでしょうか?

単純に、「持ち上がりの先生が良かった」という理由もあれば、「優しい先生が良かった」とか「ベテランが良かった」など、人それぞれの観点があるかと思います。
一般的に、幼稚園の先生で保護者から人気がある先生は、
🌸親しみやすく話しやすい
🌸明るく笑顔が多い
🌸程よく経験がある
先生です。
たしかに、とても良い条件ですよね!近寄りがたいよりは親しみやすさがあって話しやすいほうがいいですし、怖い顔をしている人よりは笑顔が多い先生の方が親子共々嬉しいです。経験もあればなお安心ですね。
ただ、同じ現場で同僚として共に働いてきて思うことは、それだけで本当に良い先生だとは判断できないということです。
どういうことかというと、
まず、上記の条件だけでは必ずしも良い保育ができるとは言えない、ということです。
親しみやすく会話が上手であっても、保育中に同僚と私語ばかりしていたらお話になりません。笑顔の多い先生は安心感がありますが、ニコニコしていても仕事ができなかったら意味がありません。経験があっても、意欲がなくなっていたら悲しいです。
また、皆さんの抱いているイメージが上辺だけである可能性もあります。
先生たちは職業柄、営業スマイルは得意で、経験を重ねれば尚更です。保護者の前ではニコニコの笑顔でも、子どもの前ではものすごい剣幕で叱る先生も存在するんです。もちろん、上辺だけではない先生もたくさんいるんですよ☺イメージ通り!見た目通り!の先生もいっぱいいるのは確かです。ただ、それだけでは判断はできませんよ、ということです。
では、本題!本当の意味で良い先生とは―
それは
◎「観察力があり、子どもをよくみてくれる先生」
◎「誠実で嘘をつかない先生」
◎「クラスをまとめることよりも個々を大切にしてくれる先生」
だと私は思っています。詳しくお話ししていきますね。
子どもは、一人ひとり個性があります。その一人ひとりを日々しっかり観察して、良い所・改善すべき所を見極めて関わっていく力が必要です。よくみてくれる先生のもとで育つと、子どもは心身ともに大きく成長します。また、子どもは予想できない動きをすることが多々ありますから、常にしっかり観察して状況を把握し、危険などから回避することが必要になります。ぼーっとしていたらダメなんです。そのため、観察力のある先生って、常に気を張っており表情がやや怖めだったり、どちらかというとキビキビしていたりして親御さんの目には一見厳しく映る先生もいます。でも保育には、その鋭い観察力がとっても必要なのです。
また、あまり会話が得意ではなかったり、ちょっと暗め?に思う先生であっても、観察力には秀でていて、実は子どものことをよーくみてくれているという先生もいます。
嘘をつかないことは、人として当たり前ではありますが、意外と難しいことなのです。
幼稚園生活では、友達関係のいざこざやケガなど様々なトラブルはつきものです。親御さんとその状況を共有する際、先生がごまかしたり自分自身をかばったりすることなく真実を伝えられることが望ましいです。また先生自身の過失でなにか問題が起こった時などには、素直に謝罪できる先生が信用できる先生です。
素直な先生って、自分に嘘をつけない人も多く、表情を無理に作ることをしない人もいます。そのため、意外と「いつもニコニコ」ではなかったりします。でもそれが「本当の姿」なので、無理やり笑顔を作っている先生よりも実は信用できたりするんです。
そして、誠実さは子どもや保護者との関わりのみでなく、職員同士においても重視され、やはり仕事に対して真摯に誠実に向き合うことのできる先生は同僚皆から信頼されています。
クラス皆が先生の言うことをお利口に聞き、全体的に落ち着いている「まとまったクラス」は理想的ではあります。またある程度、規律のある行動を子ども達に教えることは必要です。しかし、まとめることだけを重視すると、時として、子ども一人ひとりの個性や考え、行動を抑圧しなければなりません。その抑圧の度合いが大きいと、子どもは窮屈な思いをします。
まとめることも大切ですが、同時に子ども個々の特性や気持ちを大切にし、時には自由にさせてくれる、皆が一律にまとまっていなくても大丈夫!という心に余裕のある先生のクラスの子どもは、幸せです。
親しみやすかったり、明るくて笑顔の多い先生はとっても魅力的ですし、幼稚園の先生としては大事な要素のひとつです。
ただ、そうではなかったからといって、「悪い先生」とも思わないでほしいと思っています。
保育をしていく上で、笑顔などの見える部分も大切ですが、子どもや保護者と深く関わり、対応していく力はもっと必要です。一見、笑顔がなくて暗めに見える、とか、話しにくそうと思われる先生でも、もしかしたらいつもニコニコの先生よりも子どものことをよくみてくれているという場合もあるのです。
大事なことは、見える部分だけではなく、その先生の本質だということです。


