年中から入園することを考えている…2年保育はどうなのか?

近年では、年少組(4月1日時点で3歳。年度内に4歳になる)で入園する3年保育が主流で、年中組から入園する2年保育を希望する方は、実に少ないのが現状です。引っ越しや保育園からの転園など、特別な事情がある場合以外は、ほぼ年少組からの入園を選んでいるということです。

とは言っても、中にはあえて2年保育を選んでいる方もいらっしゃいます。2年保育を選んだ方は、いったいどのような理由があるのでしょうか。

この記事では、年中組から入園するメリット・デメリットをお伝えいたします。

メリット

①入園時点で自分で出来ることが増えているため親子ともに安心

言うまでもないですが、3歳より4歳の方が心も体も成長しています。3歳ではトイレでの排泄が難しくても、4歳では問題なくできていたり、手先も徐々に器用になってきていますから、身の回りの始末もスムーズにできることが増えているでしょう。そのため、園生活が始まった時に、自分でできなくて困るような場面が少ないでしょう。特に、お子さまが3月生まれであったり、成長がゆっくりめだったりする場合は、もう少し成長してからのほうが安心だということで2年保育を選ぶ方もいらっしゃいます。

②親子での時間をたくさんとることができる・自由な時間がある

かわいいお子さまと離れるのがさみしくて、少しでも長く一緒にいたいという考えで2年保育を選ぶ方がいらっしゃいます。お子さまと一日中一緒にいられる期間というのは一生から考えると本当にわずかですので、その時間を大切にしたいという思いですね。

また、幼稚園に入ると、基本的にはカレンダー通りの登園ですので、自由に遊びに行ったり長期間旅行に行ったりすることがしにくくなります。もちろん、小学校に比べると、大きな支障が出ることは少ないのですが、それでもたびたびの欠席は様々な活動において遅れをとることがあり、また、お子さまの精神状態を不安定にさせます。

通園していなければ、お子さまが4歳まで家族で自由な時間を思う存分満喫することができます。

③お金がかからない

現在、3歳以上は保育料が無償ではありますが、それでも完全にタダで幼稚園に行けるわけではなく、施設費や給食費、教材費、またスクールバス代など、実際には保育料ではない部分で払うお金があるのです。2年保育であれば、年少の1年分のそのお金が浮くことになります。

④菌やウイルスを家に持ち込まなくてすむ

幼稚園は、菌の宝庫です。これはもう仕方ありません。

コロナ禍以降、感染予防を念入りに行う園はとても増え、空気清浄機が設置されている所もあるぐらいですが、それでもウイルスに感染するときは感染するのです。

子どもが風邪などをひくと、やはり親にもうつります。そして親の方が子より重症になったりすることが多々あります… もしもお家に、何らかの理由で免疫力が落ちている方がいらっしゃったり、またお母さまが妊娠中だったりなどで病原菌を家に持ち込みたくない場合は、お子さまをまだ集団に入れないという選択肢もあります。(ただ、いつまでも無菌状態で生きていくことはできませんので、いつかはそのような環境に身を置くことにはなるのですが。)

デメリット

①親御さんのご自分の時間がとれない・体力が持たない

お子さまが幼稚園に通うようになると、少しの時間ではありますが、ご自分の時間がまとまって取れるようになります。しかしお家での子育てを選んだ場合は、4年間、自由な時間をとることが難しくなるかもしれません。

子どもも4歳になると体力がついてきて、特に活発なお子さまだと、パワーが有り余ります。近くに預かってくれる祖父母がいるなど協力をお願いできる環境であればだいぶ違いますが、一人で面倒を見ることを大変に思う方も多くいらっしゃるのです。

②入園したとき、周りの子のほとんどが集団生活を身につけている

4歳になれば自分でできることが増えているとはいっても、集団生活は初めての体験となります。

今日は、ほとんどの子が3年保育で入園しているため、クラスの8割~9割の子がすでに1年間幼稚園で学んでいることになります。2年保育の子はそこに入っていくことになるので、やはり最初は戸惑うのです。

「みんなは、朝の身支度も遊びもお歌もなんでも知っていて楽しくできている💦」「自分は何もわからない!どうしよう!💦」という経験はすることになります。

年少入園は、『みんなもできなくて自分もできない』ですが、年中入園だと、『みんなはできているのに自分はできない・しらない』になるのです。その分、先生は年中から入った子を手厚く見て丁寧に教えてくれるため、1カ月も経てば皆と同じように生活できるようになります。ただやはり、最初の数カ月は周りから遅れているような感覚になりがちです。

③同年齢の子と遊ぶ経験が乏しくなる

現在は1歳や2歳から保育園に通う子が多いことに加え、幼稚園には年少組から入園する子がほとんどだとすると、お子さまが3歳から4歳になるその1年間は、一緒に遊ぶことのできる同年齢のお友達が周囲にほとんどいないことになります。

3歳から4歳は、周りに興味を持ち始めて、友達とかかわる楽しさを知っていく時期にもなるのですが、平日の昼間は周りの子は通園しているため一緒に遊ぶことができません。公園や支援センターなどに出向いても、年下の子と接することになり、物足りなさを感じることがあるかもしれません。

まとめ

年中組から入園する2年保育を希望したとしても、お子さまの成長に何か支障をきたすようなことはありませんので、そこは安心してください。そもそも、3年保育が主流になったのは平成以降で、それまでは多くのご家庭が2年保育でした☺

ただ昔と違うことは、現在は乳幼児期の早くから保育園に通う子が多く、幼稚園入園に関しても、ほとんどの子が3歳から入園することです。このことにより、周りに遊ぶ友達がいなくなり、また年中で入園した時には、疎外感のようなものを感じてしまいやすくなります。さらに、周囲の子のほとんどが就園していることで、親御さんご自身が、なんだか取り残されたような気持ちになったり、焦りを感じたりする場合もあります。これらのことを考えると、現在はやはり3年保育で入園する方が親子ともに安心なのかもしれません。

でも!デメリットも踏まえたうえで、「それでもうちは2年保育!」というお母さま・お父さまがいらっしゃったら、私は応援いたします☺

実際に、今まで受け持ってきた2年保育のお子さまの多くは、親御さんからとても愛情深く育てられたことがわかる、素直で心優しいお子さまでした。入園してすぐはどちらかというとマイペース気味で周囲と同じように行動することが難しい傾向がありましたが、卒園するときには、全く問題なし!!で立派に成長しましたよ。

タイトルとURLをコピーしました