前回の記事では、担任が新人の先生だった場合のお話をいたしました☺
さて、今回は反対に、担任がベテランすぎる!という場合についてお話しします。

かつて私は、担任がベテランであればあるほど保護者の方は安心するのであろう、と思っていたのですが決してそういうことでもないようで、あまりにもベテランの先生だと、親として緊張してしまう、ちょっと怖い、うちの子やっていけるかな、と思う親御さんがいらっしゃることを知りました。
「今年はベテランの先生で安心!ラッキー!」と思っている方、反対に、「だいぶベテランだな…ちょっと不安だな」と思っている方に向け、ベテランの先生のメリット・デメリットをお伝えしていきます。
ベテランの先生は、これまでに何年も幼稚園生活を経験し、たくさんの子どもたちや保護者を見てきている分、経験が豊富です。様々な子どもに対し、一人ひとりに合う言葉かけや関わりができ、また、ほめる時は大いにほめ、叱るべきところではしっかりと言い聞かせるという、けじめのある教育ができます。
また、園児の心を惹きつける話の仕方・保育ができる先生が多いので、子どもが活動に集中したり、より楽しんだりするようになります!
そして、経験を積んでいることにより、ちょっとしたことではあたふたせず、落ち着きがあります。ケガや子ども同士のトラブル、さらには保護者間のトラブルに対しても、臨機応変に対応することができます。
さらに、子どもの成長発達について、知識に加えて長年の経験からも深く理解できているため、その年齢に応じた適切な指導・言葉かけができます。場合によっては、子どもの発達で気になる点などに早めに気づいてくれ、対応してくれることもあるでしょう。これらは、経験がないと難しいことです。
ベテランの先生は、長年勤めてきた中で、良いこと・楽しいことばかりではなく、つらく大変な思いもたくさんしてきています。多くのトラブルにも向き合ってきたことと思います。そんな社会経験が豊富な先生ですから、保護者の相談事にも親身に寄り添い、話を聞いてくれるでしょう。幼稚園に通う中では、多かれ少なかれ何かしらの悩みが出てくることが多いので、そんな時担任の先生が、親の心に寄り添い、適切なアドバイスをくれるとしたら、それはとても大きな安心感につながります。
職員間においても、ベテランさんは同僚からの信頼があるので、意見が通りやすいです。何か要望がある場合は相談してみることで、園全体にその話を通してくれて要望がうまいこと通る可能性も高いです。
経験豊富で安心感があるベテラン先生ですが、人によっては、やや威圧感がある人も存在はいたします。長年培ってきた経験から、自分の意見や考えに自信を持っていらっしゃる先生も多く、その思いを譲らない人もいます。
たとえば、子どもの行動・保護者の態度に対して、「これは違うぞ」と感じたらそれをストレートに親御さんに伝えることがあります。場合によっては、その先生の主観で言っていることもあります。親としてはそこに怖さを感じることがあるかもしれません。
日々の保育においても、厳しくなりがちです。もちろん、ベテランで何経ってもすごーく優しい先生というのはたくさん存在するのですよ☺というより、本当は優しいんです。ただ、若い時に比べて、ダメなことははっきりと厳しめに伝える術が身に付きますし、年齢を重ねることで先生としての威厳というものが出てくるのでしょう。
そんな経験豊富な先生ですので、クラスとしては、ベテランにしか手に負えないような、ちょっとやんちゃなお子さま…とか、クレームの多い保護者…とか、対応の難しい人々が揃っていることが多い傾向があります。実はベテランの先生のクラスのほうが、ややまとまりに欠けるケースが多々あるのです。落ち着いたクラスで安心して過ごしたいと思っている親子にとっては、これはちょっとした困りごとになる場合もありますね。
それから、ベテラン級になるとクラス担任と同時に主任などの役職を担っていることが多いです。そうなると、自分のクラスの仕事に加えて園全体の仕事も増え、常に忙しくなりがちです。そして年齢的に、ご自分の家庭も忙しい先生が多く、場合よっては職場でも家庭のことが頭から離れなかったり、欠勤が多かったり、さらには保育中のふとした時に「今日の晩御飯は何にしようかな」と考えたり…なんてこともあり得ます。 ―つまり、若い先生の場合は、幼稚園一筋!自分のクラス・子ども一筋!で全力で仕事に向き合うことができますが、ベテランになってくるとそうはいかず、良い意味でも悪い意味でも、適度に手を抜きながら自分のクラスを運営している先生が多くなる傾向があります(もちろん、“傾向がある”というだけで、ベテランでも常に初心を忘れずに全力で日々保育をされている先生もいらっしゃいますよ)。適度に手を抜いたとしても、経験があることで結果的には新人の先生以上の仕事ができる場合が多いのですが、気持ちの部分における一生懸命さは、若い先生にはかなわないでしょう。


